近作例

中庭 S邸
ベランダの庭 R院
玄関庭 G院
人工地盤 I邸



中庭、玄関庭、ベランダの庭、人工地盤の庭
京都や隣の滋賀県などの寺や町家、あるいは料理屋や旅館には観光客を魅了する様々な日本庭園があります。
それらの庭は卓越した庭師達によって造られたものです。

その技を受け継ごうと志を持つ若者が全国から集まってきます。何故多くの人々を引き付ける庭が多いのか。それは作庭の歴史の長さと同時に、「鰻の寝床」と呼ばれる町家の構造も重要な要因になっていると思います。

日当たりや通風に欠ける奥に長い建物に陽を入れ、風を通すために「中庭」が生まれました。
玄関を上がり、2部屋か3部屋先に「中庭」があり、手洗いや風呂場に面した渡り廊下で奥の離れと結ばれています。又は庭の奥が蔵だったりします。

「中庭」は表座敷から、渡り廊下から、そして奥座敷からと観賞されます。そのような多方向から観えるということは、額縁に納まる絵と同じです。隅々が観えます。
手抜きや、逃げ等のごまかしがきかないのが「中庭」です。
庭師達は、長い年月、高度な技が必要とされる「中庭」づくりに取り組んできました。「中庭」と同意的なもので、より小さな庭を「坪庭」と呼びます。

日本の各地に、それぞれ個性を持った大庭園がありますが、庭園を造るにあたって最も難しいと言われている「石組」と同じく、「中庭」や「坪庭」は日本庭園の真髄ではないかと私は考えています。

   写真か事例文字をクリックすると拡大写真がご覧頂けます。

Copyright Oumi Yoshidaryuu Niwaku Arakawa, Inc., all rights reserved. . Kanagaw-ken yokohama-city